人工関節センター

肩関節専門治療について

医師紹介

川村 和哉 かわむら かずや

卒業大学:自治医科大学医学部(1996年卒) 

1996年~      京都府立医科大学整形外科入局
国保久美浜病院、医誠会病院を経て
2006年~      和田病院整形外科部長
2016年~      かわむらクリニック院長

資格:
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
日本医師会認定産業医

手術実績

川村先生の手術は主に毎週水曜日に実施されています。
2017年の手術実績は下記のとおりです。

関節鏡視下腱板修復術(ARCR)  44件
腱鞘切開術            6件
膝関節半月板切除術(関節鏡下)  6件
関節鏡視下肩関節唇形成術     4件
その他の手術           11件

肩関節は人体の関節の中で最大の可動域 (動かすことのできる範囲)を持った関節です。そしてたくさんの筋肉がバランスよく動くことによってさまざまな動作を可能にしています。
そのために生じる病気も数多く存在します。
筋肉や腱などの炎症、断裂によって肩が痛くなることや(腱板断裂)、関節包(骨を包む袋)の障害によって肩が脱臼しやすくなる(反復性脱臼)などが代表的なものです。
肩関節鏡は皮膚や筋肉の正常な組織を出来る限り損なわず、炎症や断裂している部分を観察し、修復することが出来る手術方法であり、近年盛んに行われるようになってきました。

主な病気について

肩腱板断裂

腱板とは肩を挙上するための筋肉の総称で、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋という4本の筋肉を言います。これらの筋肉が協調して肩が動きます。腱板断裂とはこれらの筋肉の腱部分が切れてしまう状態です。

何故切れるのでしょうか?
転倒するなどのけがが原因となる場合と、肩の使いすぎで擦り切れる場合があります。
どのような症状ですか?
肩が挙がらない、肩を挙げる動作が痛い、夜寝るとシクシク痛い、などが主な症状です。
どうやって診断するのですか?
腱はレントゲンには写りません。腱の断裂はMRI検査によって発見できます。
どんな治療がありますか?
痛み止めの内服や注射、リハビリといった保存療法で痛みがなくなる患者さんが多いです。
どのような時に手術になりますか?
3ヶ月以上痛みが続く人や、肩をよく使う人、肩に力が入らない人などでは、手術が必要となることがあります。
手術方法にはどのようなものがありますか?
腱の切れた大きさによって手術方法を選択します。

【腱板の断裂が小さい場合】

関節鏡手術が可能です。
関節鏡視下腱板縫合術
腱の断裂部位を関節鏡を使って確認し、アンカーという糸のついた釘を骨に埋め込み腱を縫合する方法です。
小さい断裂の場合は、アンカーを1つ、大きい断裂の場合は、アンカーを3個から4個使って断裂した腱板を縫合します。

【腱板の断裂が大きい場合】

関節鏡手術か切開手術か??
腱の断裂が大きい場合、関節鏡手術や切開手術を行いますが、縫合した腱が再断裂する危険が高く注意が必要です。手術後は装具や枕を肩に装着し注意深くリハビリを行います。
手術の後は??
装具や、枕、三角巾、バストバンドなどを使って、肩を固定します。
リハビリの先生と徐々に肩を動かす訓練を行います。
日常生活は1~2ヶ月で可能となりますが、筋力が十分回復するまでに3ヶ月はかかりますので、重いものを持つ動作(重労働)は3~6カ月は控えてください。

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肩関節脱臼

スポーツ中のけがで外れる場合が多く、肩をぶつけてしまったり、転倒したときに発生します。一度外れると肩が外れやすくなり(脱臼癖)、肩を動かすと外れそうな不安感が生じます。

どうして外れやすくなるのですか?
肩関節を包んでいる関節包という袋の中にある関節上腕靭帯や関節唇が肩甲骨関節窩から剥がれてしまうために、上腕骨が関節から外れやすくなっています。
どうやって診断するのですか?
関節上腕靭帯や関節唇は骨ではないので、レントゲンには写りません。そのため、MRIや造影CT検査を行う必要があります。これらの検査を行うことにより、靭帯や関節唇の断裂が診断できます。
どんな治療がありますか?
断裂した靭帯や剥がれた関節唇をもとの位置に戻す手術を行うことによって、不安感はなくなり、外れないようになります。
手術方法として現在、関節鏡手術と直視下手術の二種類の方法が行われています。

【直視下手術(切開手術;メスで大きく切る手術)】

従来から行われてきた方法で、手術後の再脱臼が少ない(約5%)という利点がありますが、 傷が大きく、外旋動作(肘を曲げて前腕を開く動作)の制限が残りやすく、かたくなる場合があります。

【関節鏡手術(内視鏡手術;メスで穴をあけカメラで観察し、処置する手術)】

正常な皮膚や筋肉などの組織の損傷が少なく、傷が目立たない、痛みが少ない、動きの制限が少ないなどの利点があります。

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五十肩
五十肩ってどんな病気ですか?
肩関節周囲炎”、“肩関節拘縮”などいろいろな病名で表現されます。
肩関節包という肩関節を包む袋の中で炎症を起こすことによって起こる病気です。
どんな症状がでますか?
肩が動かない、動かすと痛い、夜寝ているとシクシク痛いなどの症状がでます。
どうやって診断するのですか?
骨の病気ではないのでレントゲンでは診断が困難な場合があります。また、腱板断裂の症状とよく似ているため鑑別が必要です。MRI検査で腱板が切れていない、造影検査で関節が広がらないなどで診断を確定します。
どんな治療がありますか?
痛みの強い時期には痛み止めの内服や注射で痛みを和らげます。痛みが少なく固まってしまった時期では、ストレッチなどのリハビリを行うことで動きが回復してきます。
どのような時に手術になりますか?
注射やリハビリを行っても動きが良くならない場合に手術を行います。 関節鏡を使って硬くなった関節包を切離する方法で肩の動きの回復に努めます。
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スポーツ障害肩

野球の投球動作や、バレーボールのアタック、テニスのサーブなどの動作を繰り返すことで、肩の痛みが発生します。筋肉の疲労で起こるので、安静にしていると回復する場合が多いですが、痛みを我慢して続けた場合、腱板断裂や関節唇損傷などが起こってしまいます。腱板断裂や関節唇損傷が起こってしまうとリハビリや注射などでは痛みが取れなくなり、手術が必要となる場合があります。手術は関節鏡を使って損傷部位を確認し、修復します。

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川村先生から一言

鶴見区で健康づくりの拠点を目指し、クリニックを開業しておりますが縁あって、中之島いわき病院でも水曜日の外来を担当しております。
動きが低下した身体の部分を見つけ、早期に機能が改善できるように的確に調べ、手術の必要な方は中之島いわき病院にご紹介し、岩城先生にご相談しています。また、肩の疾患については私が手術を行っています。それぞれの専門医が専門性の高い治療を行える事が、中之島いわき病院の強みだと考えています。

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